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顔、口、腕、足、何か変。突然起きたら脳卒中。
いつでもどこでも気付いたら、迷わず悩まず、救急車!
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半身利かない、しゃべれない。片側、突然キーワード。
夜でも寝てても気付いたら、朝まで待たずに病院へ!
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気のせい、そのうち治るだろう。淡い期待が命取り。
早い治療が大事です。治るチャンスは3時間!
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なったら大変脳卒中。寝たきり原因、一番よ。
今から予防を始めましょう。皆で撲滅、脳卒中!
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歌:静岡脳卒中撲滅隊 |
原曲の解説、脳卒中啓発ソング作成の意図
原曲はリパブリック讃歌(アメリカの民謡)です。「ヨドバシカメラ」、「おたまじゃくしはカエルの子」、「権兵衛さんの赤ちゃん」、「ともだち讃歌」…などなど、数多くの替え歌として親しまれており、多くの方が一度は耳にしたことがある曲です。これまでも日本脳卒中協会等から、脳卒中啓発の標語等が発信されて来ています。さらに多くの人に啓発する手段はないかと考えていましたが、ある日家電屋さんから帰宅後無意識のうちに家電屋さんのテーマソングを口ずさんでいる自分にふと気付き“これだ!”と思い、なるべく多くの方が聞いたことがあると思われる原曲に脳卒中啓発のための歌詞をつけてみました。一人でも多くの方の耳に届けばと思います。
歌詞の解説
脳卒中の大きな特徴の一つは、今まで元気に普通に生活されていた人に突然襲い掛かるということです。つまり、突然今までにない症状が出現するのです。その症状とは、半身の麻痺、言語障害、顔面神経麻痺、半身の感覚異常(しびれ、痛覚鈍麻など)などです。麻痺や感覚障害は、腕(上肢)だけであったり、足(下肢)だけであったり、手足両方(上下肢)であったりと様々ですが、どの場合も必ず右が左の片側のみの症状であることが大きな特徴です。
両手(上肢)或いは両足(下肢)に同じ症状がある場合は脳卒中の可能性は低く、別の原因を考える必要があるでしょう。この二つの大きな特徴を踏まえて1番2番の歌詞を作りました。さらに脳卒中で大事なのは、もし脳卒中になってしまったら一刻も早く治療を受けることです。つまり万が一上記のような症状が出現し、脳卒中が少しでも疑われたら、出来る限り早急に専門病院を受診し、脳卒中かどうかの診断を受けることが大事なのです。
一昔前までは、脳卒中(脳梗塞)は治すのは困難な病気でしたが、現在は脳梗塞の原因となる血栓(血の塊)を溶かす薬が開発され、症状が出てから3時間以内にその薬が投与されれば治る可能性が出てきました(3時間以内でも、全身状態などにより使える場合と使えない場合がありますがその判断には専門医の診察が必要です)。
また、その薬が使えない場合でも、脳梗塞の進行や脳障害の進行を抑えるための薬をより早い時間から使うことで症状の悪化を最小限にくいとめます。治療が遅れることで、症状が進行しその後のリハビリテーションを行っても回復困難な状況になってしまうことだけは避けなければなりません。現在、寝たきりになってしまう一番の原因は脳卒中です。
高齢化社会は今後も避けられませんが、寝たきりになることは多くの方が避けることが可能であると考えます。すなわち、一つは脳卒中にならないための日頃の予防(定期健診、生活習慣の改善など)を心がけること、もう一つは症状が出てしまった場合、出来るだけ早期に治療を受けることです。
この二つの意識を一人でも多くの人が共有することが、脳卒中撲滅へ近づく一番の手段だと考えます。