手術療法の場合、通常手術の翌日午後には食事がとれるようになり、2-3日以内に身の回りのことは自分でできるようになります。1週間から10日後には退院できる場合がほとんどです。片側顔面痙攣は血管の圧迫によって顔面神経が過敏になっていることが痙攣の原因ですが、痙攣そのものは神経が過敏になることが原因でおこります。ですから神経への血管の圧迫をのぞいてもすぐに痙攣がなおらないこともあり、長い人では1年以上かかることもあります。しかし、2年をすぎて痙攣がとまることはあまりないといわれています。熟練した術者では長期経過で91%の治癒または改善との報告があります。
ボツリヌス毒素の注射の場合、外来での一度の治療で3-4ヶ月は症状が楽になります。侵襲が少なく入院の必要がない点が手術よりも利点ですが、効果は一時的なため、3-4ヶ月毎に繰り返さなければなりません。
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