脳梗塞は、アテローム血栓性脳梗塞、ラクナ梗塞、心原性塞栓症の3つの型に分類されますが、頻度はほぼ3つとも同程度となっています。
【アテローム血栓性脳梗塞】
脳や頸部(けいぶ)の比較的太い血管の動脈硬化が、加齢、高血圧、糖尿病、高脂血症などにより進行し、その部位で血管が詰まってしまったり、血流が悪くなったり、またはそこにできた血栓がはがれて流れていき、さらに先端の脳の血管の一部に詰まってしまう状態です。
【ラクナ梗塞】
主に加齢や高血圧などが原因で、脳の深部にある直径が0.2mm以下の細い血管が詰まり、その結果直径が15mm以下の小さな脳梗塞ができた状態です。
【心原性脳塞栓症】
不整脈や心臓弁膜症、心筋梗塞後などのために心臓のなかに血栓ができて、それが脳に流れてきて詰まった状態です。