症状が有る場合は治療が必要です。腫瘍を摘出する開頭手術とガンマナイフ(放射線治療)による治療が有ります。腫瘍の大きさが3㎝を超える場合は、ガンマナイフ治療に適していません。開頭手術では、この腫瘍は頭蓋骨の内側で脳を保護している硬膜と呼ばれる組織に入り込んでいるので、手術ではこの硬膜も切除します。手術前に行われた脳血管撮影で腫瘍に栄養を与える血管が豊富であった場合には、手術中の出血を少なくするために、手術前にその血管を詰める治療が行われることがあります。
時に重要な神経や血管を巻き込んで腫瘍が大きくなっていることがあります。この場合には、頭蓋骨をドリルで削ったり、脳の血管にほかの場所から血管を移植したりする特殊な技術が必要になります。また、どうしても手術によって切除することができなかった腫瘍には、手術後に、残った腫瘍にガンマナイフ治療を追加することもあります。
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