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静岡県静岡市駿河区馬渕4-11-9
   054-202-7778

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そ の 他
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診 療 概 要

医院名
水谷脳神経外科
クリニック
診療科目
脳神経外科
リハビリテーション科
内科
医 師
水谷暢秀
(みずたにのぶひで)
専門医
脳神経外科専門医
脳卒中専門医
頭痛専門医
住 所
静岡市駿河区馬渕
4-11-9
電話 054-202-7778



てんかん発作

てんかんとは

てんかんは神経疾患のなかで、最も頻度の高い疾患のひとつで、人口1000人に5~8人の患者様がみられます。
脳のはたらきは、脳神経細胞から適切・適量の電気信号が秩序正しく流れることにより行われます。この電気信号がちょうど雷が落ちるように、ある時突然に過剰となり秩序なく流されると、脳本来のはたらきが障害されたり、機能が過剰に発揮されて起こるのがてんかん発作です。
この発作が同じパターンで慢性的に何度も反復再発する病気がてんかんです。一般に発作のない時はまったく正常なのがてんかんの特徴です。
脳細胞は、あるグループごとに重要なはたらき、たとえば意識、行動、感情、運動機能、感覚機能を司っていて、過剰な電流が流れるとこれらの機能が乱されます。手と足をつっぱる発作は過剰な運動機能を表し、意識障害は意識機能の障害、精神症状や異常行動は感情、行動の障害を意味します。

てんかんは、その原因が脳の一部に限られている部分てんかんと、脳深部の異常により最初から脳全体の機能が障害される全般てんかんの2つに大きく分けられます。
さらにそれぞれのてんかんは、その原因のあるなしで、原因のある症候性てんかんと原因が特定できない特発性てんかんに分けられます。
つまり部分てんかん、全般てんかんは、それぞれ症候性のものと特発性のものとに区別診断され、それに基づいて治療・管理が行われます。

症候性てんかんとは

症候性てんかんは、その原因となる基礎疾患が脳にあり、そのために脳内の特定の部位に電気的な異常・過剰放電が起こる病気です。症候性てんかんには部分てんかんに属するものと、全般てんかんに属するものがありますが、ほとんどは部分てんかんに属するもので、その発作は脳の部分的な病変による部分的な電気的異常から起こると考えられます。

症候性てんかんの原因

小児期に発症する症候性てんかんの原因としては、先天性奇形、出産時およびその前後の異常による脳損傷、新生児・乳児期の頭部外傷や脳の感染症(髄膜炎、脳炎)、遺伝性代謝異常症があります。
成人になってみられる症候性てんかんの原因としては、脳血管障害、脳腫瘍、頭部外傷やアルツハイマー病のような神経変性疾患があります。

症候性てんかんの症状

脳の限られた部位に生じる異常な電気的放電は、脳のどの部位にでも起こる可能性があります。そのため異常な電気放電が始まる部位により、前頭葉、側頭葉、頭頂葉、後頭葉てんかんの4つに分けられます。
頻度が高いのは前頭葉の運動を司る部位から始まる運動発作、頭頂葉の感覚を司る部位から始まる感覚発作、それに感情・行動のはたらきが集まっている側頭葉内側底面から始まる自律神経発作と精神発作です。これらにはしばしば意識障害が合併します。
とくに精神発作では意識混濁、夢遊状態、認知障害、恐怖・驚愕を示す感情障害が発作中にみられることがあり、これらの発作は複雑部分発作と呼ばれます。この発作は治療に反応しにくく、難治性てんかんの大部分を占める発作型です。
これらの部分発作でもあまりに過剰な異常放電が脳中心部に到達すると、そこから大脳の全般に電気変化が広がり、二次的に全身のけいれんを起こすこともしばしばあります。

症候性てんかんの治療

腫瘍などの脳病変を除去すべき場合には、外科的に腫瘍の摘除を行いますが、それ以外は一般に薬物治療を行います。定期的に薬物血中濃度の測定を行い、薬物投与量を決定します。

特発性てんかん

特発性てんかんにも、部分てんかんと全般てんかんがありますが、こちらの病気ではその大部分は全般てんかんです。脳の深部の意識覚醒(かくせい)に関係する部位に突然の電気的異常が発生し、そのため発作の最初から体の両側に症状がみられ、脳波でも両側性の異常が対称性にみられます。

特発性てんかんの原因

その原因は不明であり、MRIやCTを用いて脳を検査してもまったく異常は見つかっていません。しかし、その起こりやすさに遺伝的な要素が関係していると考えられ、ある年齢で発作が出現し、ある年齢が来ると自然に発作回数が減り、発作が起こらなくなることが多くみられます。
ただし、てんかんそのものが代々遺伝するわけでは決してありません。

特発性てんかんの症状

新生児期にだけみられる良性の家族性けいれん発作や、家族性でないものがあります。小児期に発症するのがほとんどであり、非けいれん性の意識消失からなる欠神発作は5~10歳に始まり、治療をしないと20歳ごろまで続きます。これは何の前ぶれもなく、突然に意識がなくなりますが、決して姿勢が崩れたり転倒することはありません。突然進行中の行動、会話などが止まり、眼は1点を見つめてうつろとなり、1秒に3回ほどのまたたきをして数秒あるいは1分間で元の状態にもどり、前の行動を継続できる発作です。
また、全身のけいれんからなる強直発作、間代発作、強直間代発作もみられます。これらは主に25歳までにみられる発作で、全身の筋肉が同時に収縮して手足がつっぱり、呼吸筋も収縮を持続するので呼吸が不可能となります。顔色がチアノーゼ(赤紫色)となります。眼は見開いたまま眼球が上転し、全身の筋肉が収縮するので背中を弓なりに曲げて反る姿勢を続けます。しばしば舌をかみ、口から出血がみられます。通常は数分で徐々に筋収縮が緩み、手足を曲げたり伸ばしたりする発作に移行します。この間呼吸不能の状態が続きます。
発作が短時間で自然におさまっても、発作後には意識がもうろうとして、会話がしばらくはできません。普通、発作後には眠りに入ります。
ほかに思春期にみられる若年性ミオクローヌスてんかんや、脱力発作を症状とする全般てんかんもまれにあります。

特発性てんかんの検査と診断

脳波記録が不可欠です。脳波では左右両側性の対称性てんかん性異常放電があることから診断され、MRIではまったく異常がみられません。ほかの検査で異常がみられることもほとんどありません。

特発性てんかんの治療

薬物治療が主体となります。
2年以上にわたり発作が一度も起こっておらず、脳波もほぼ正常となった場合には、抗てんかん薬の減量、中止を考えてもよいとされています。しかし、発作の再発が薬の中断者の数%~十数%にみられることから、勤務や自動車運転の必要性などの社会的状態を十分に考慮して、医師にご相談ください。

てんかんの注意点

てんかんのような慢性疾患で長い治療期間を要する病気は、患者様・ご家族様と医師との信頼関係、そして、病気を受け入れ、治療しようという意思が必要です。
てんかんを正しく理解し、認めることから始めましょう。

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