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静岡県静岡市駿河区馬渕4-11-9
   054-202-7778

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診 療 概 要

医院名
水谷脳神経外科
クリニック
診療科目
脳神経外科
リハビリテーション科
内科
医 師
水谷暢秀
(みずたにのぶひで)
専門医
脳神経外科専門医
脳卒中専門医
頭痛専門医
住 所
静岡市駿河区馬渕
4-11-9
電話 054-202-7778



下垂体腺腫

下垂体腺腫とは

下垂体腺腫とは、頭蓋内のほぼ中央にありホルモンの中枢である下垂体と呼ばれるところにできる良性の腫瘍です。脳腫瘍全体の15~18%を占めます。成人に発生し、小児ではまれです。その発生原因は不明です。特定のホルモンをたくさんつくる腫瘍と、ホルモンをあまり多くつくらない腫瘍とがあります。

下垂体腺腫の原因

下垂体腺腫の発生原因は不明です。

下垂体腺腫の症状

症状は、下垂体腺腫が大きくなりまわりの神経を圧迫することによる症状と、内分泌の症状(ホルモンが過剰に出ることによる症状)との2つに分けられます。
腫瘍が大きくなると目の奥や額に重い感じや鈍い痛みを感じることがあります。腫瘍がさらに大きくなると、下垂体の上にある視神経と呼ばれる眼からの情報を脳に伝える神経が下から圧迫され、眼で見える範囲が狭くなります。
見えない範囲は、外側の上のほうから徐々に拡大してきます。患者様は、最近、斜め前から来る人にぶつかりやすくなった、赤信号で停止していたら後ろからクラクションを鳴らされ、信号を見上げると青になっていた、などの症状を訴えます。また、眼科を受診することで初めて、下垂体腺腫を指摘されることも珍しくありません。
内分泌の症状には次のようなものがあります。プロラクチンと呼ばれるホルモンが多くつくられると、月経異常、乳汁分泌、性欲減退、インポテンツなどが現れます(プロラクチン産生腫瘍)。成長ホルモンが多くつくられると、身長の異常な増加、指が太くなる、唇が厚くなる、あごが前に突き出る、高血圧、糖尿病などが現れます(成長ホルモン産生腫瘍)。副腎皮質刺激ホルモンが多くつくられると、肥満、色素沈着、多毛、高血圧などが現れます。そのほか、腫瘍の種類によっては、下垂体からのホルモンの生成が抑えられる症状を現すことがあります。
最初に月経異常や不妊症で産婦人科を訪れたり、高血圧や糖尿病で内科を受診したりして、そこから内分泌内科、脳神経外科へ紹介される場合もあります。

下垂体腺腫の検査と診断

下垂体腺腫の診断にはMRIが有効です。下垂体のなかでどこにできたか、まわりの神経を圧迫しているかどうかなどが診断できます。さらにMRIでは、下垂体の近くにできた腫瘍と下垂体との関係を診断することも可能で、下垂体腺腫以外の腫瘍も確定診断できます。10mm以下の小さな腫瘍の場合は、造影剤を使った特殊なMRI撮影が必要です。
また、採血によって血中の下垂体ホルモンを測定する内分泌検査も重要です。場合により入院して、早朝に下垂体ホルモンを刺激したり抑えるような薬物を投与して、その後連続して採血が行われることがあります。

下垂体腺腫の治療の方法

プロラクチンが多くつくられる腫瘍では、ブロモクリプチン、テルグリド(テルロン)、カベルゴリン(カバサール)などの薬物療法が行われます。これらの薬は服用を中止すると腫瘍が大きくなるので、かなり長期間の継続した内服が必要です。小さな腫瘍、出血している腫瘍、腫瘍のまわりから髄液がもれている場合などには、手術療法が優先されます。
成長ホルモンが多くつくられる腫瘍では、手術療法が行われます。補助的に行われる薬物療法では、オクトレオチドの皮下注射またはブロモクリプチンの内服があります。そのほか放射線治療が追加される場合があります。
その他のホルモンをつくる腫瘍やホルモンを分泌しない腫瘍では、手術により下垂体腺腫を摘出する方法が第一選択です。鼻の穴から行う経鼻蝶形骨洞手術が主として行われます。

下垂体腺腫の予後

下垂体腺腫全体としての10年生存率は、ほぼ100%と生命予後は良好です。ただし、種類を問わず腺腫自体が3~4cmと巨大なもの、成長ホルモンないし副腎皮質刺激ホルモン分泌性腫瘍で治療後もホルモン値が正常化しなかったものについては、病気そのものの合併症により不自由な生活を強いられることが少なくありません。

下垂体腺腫の注意点

退院後の生活で、正常の下垂体ホルモンが低下している場合、ホルモンの補充療法が必要になります。薬物療法を継続する場合は外来通院が必要です。また、年に1回くらいMRIかCTを行って、腫瘍の増大や再発の有無を確認することが必要です。

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